クロス展 作品解説

Written by 黒水 雪那
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■ 概要
・作品1
Title : 光(ひかり)
Body : canon EOS 5D markⅣ
Lens : SIGMA 50mm F1.4 art

・作品2
Title : 闇(やみ)
Body : canon EOS 5D markⅣ
Lens : SIGMA 50mm F1.4 art

・作品3(おまけで展示)
Title : 炎(ほむら)
Body : canon EOS 5D markⅣ
Lens : SIGMA 50mm F1.4 art
※こちらは、以前の解説をご参照ください

■ コンセプト・イメージなど
クロス展、ということで、カメラマン x モデルさんの関係性をアピールするような展示会かと思われます。
私の中では、カメラマンの存在は感じさせない、というのがモットーであり、カメラマンが表に出るのはしたくなく、主張するということもあまりしたくないです。

なので、モデルさん x モデルさんみたいなイメージの作品にしました。
それぞれ単発の作品ではありますが、2つで表裏一体、というような作品にもなっております。
(2枚の組写真ではない想定です。ただ、表裏一体、というイメージ)

具体的には、「パラレルワールド(異次元・別次元)」のみゆさんが、同じものをみつめている、という世界観です。
微妙に衣装が違う、微妙に髪型が違う、微妙に窓が違う、微妙に太陽の位置が違う…etc

また、1人のみゆさんの属性は「光」、もう1人のみゆさんは「闇」という、属性も対極なものをイメージしております。
そんな、マルチバースのみゆさん2人を表現しました。
どちらにも窓が映ってますが、「別次元への『扉』」という意味も持たせております。

「炎」の時と同様、映画やアニメからインスパイアされているものです。
最近だと、ドクター・ストレンジMoMでしょう。

■ 展示位置・方法について
実は、もともと、2つの作品の右と左をそれぞれ5cmほど手前に盛り上げて展示する想定でした。

家だと問題無さそうでしたが、実際に展示会場でやってみると、「あれ?」っていう違和感になったので、そのままフックで額装を展示する方向にしました。
コメントに書きます「当初の展示方法」のようなイメージです。これで展示的にもクロスっぽさを出そうとしたのですが、結果的になしになりました。
これはこれで、「やった結果、ダメって分かったので、よし」ということで、失敗ではないです。
無理にそのまま辛い抜いていたら、むしろダメだったかと思います。

また、光と闇、ということと、「クロス」感を出すために、2人のみゆさんは、それぞれ反対方向を向いています。
この視線の向きが「クロス」しています。

また、「炎」の時にも解説したような、向きによる意味も含まれており、光の方がポジティブなイメージなので左側、闇の方はネガティブなイメージなので右側を向いております。
漫画や舞台は、左が未来・ポジティブ、右が過去・ネガティブなどをイメージするのですが、そちらに倣っています。

紙は、マット紙です。
黒い部分が多く、他は白めの明るい所なのですが、絵画っぽく魅せたいのと、「炎」の時と同様、白い部分(= モデルさんエリア)で立体感が出るようにしたいというのもあり、こちらにしております。
また、反射をさせたくないという狙いもあります。

構図ですが、別次元への扉という設定の窓を中心に窓が来るようにしてます。そちらがメインの世界観なので。
その両サイドにみゆさんが来るようにしてます。
(2つを重ねると、それっぽいのが伝わるかもしれません(コメントとしてアップする画像を参照)
光の方のみゆさんが、闇の方を見つめている、ようにも見えますね。

オブジェクトの配置については、「炎」の時に利用した「ディーンの法則」を今回も意識しております。詳細はググってください。

1つの中に、いろいろなオブジェクトを配置しても、
結局人間は1/6くらいしか覚えられない・認識出来ない、というものです。

今回も、人と窓以外、ほぼ入ってなく、暗闇です。

こちらの作品も、観たらなるべくみなさんが同じような印象が残るように、要素を減らしております。
ちょっとした小物とかが端っこに映っていたら、ダメだろうなと思います。

モットーとして、ずっと観てられる作品、を狙っているので、基本目線は外したものになっております。
目線があると、常にこちらを観ているので、部屋とかにずっと展示してあると、辛くなったりするんです。

高さに関しては、2つの作品の間が145cmになるようにした、というくらいで、今回は高さに関しては細かい設定や裏設定は有りません。

■ 色
モデルさんの衣装は両方白です。
自然光が反射し、モデルさんが強調されますし、かつモデルさんの周りの壁などに少し反射もさせたいので白にしております。

「光」の方は少し青めのプラスの印象の光になっております。夜明けみたいなイメージでしょうか。また、額も光ということで白です。
「闇」の方は夕日のような色にして、そろそろ日が暮れて、闇がくる、というのをイメージした色にしております。額も闇なので黒です。

今回、「炎」が隣にある、というのも実はこちらの色に影響を与えていて、炎が結構鮮やかなので、こちら2作品も鮮やかだと目が疲れたり、感覚がくるってしまうかも、と思ったので、モノクロに近い落ち着いた色にしております。

■ その他裏話
・プリントが失敗した状態で届いて、再プリント依頼しました。早めに依頼するの大事…。
・額装も、黒い方が、壊れた状態で届きました。まさに闇って感じですが、さすがに飾れないし怪我もしそうなくらいの壊れようだったので、こちらも再発注
・今までなんどもク〇ネコヤ〇トで集荷・配送してましたが、初めて時間通り届きませんでした。
・いろいろトラブったけど、無事に終わった、という意味で、得るものがかなり多かった展示会かなと思います。次同じことが起きても冷静に対処出来そうです。

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