KANIフィルタコンテスト写真展 作品解説

Written by 黒水 雪那
Pocket

東京での展示が終わったので、作品解説をこちらでしておきます。

・コンセプト : 「007の元に派遣された新米エージェント」という設定

・モデルさんについて
手脚が長く、小顔で、細めのモデルさんです。
今回は手と脚を強調させたかったので、このようなポーズでお願い致しました。
また、顔が手脚より後ろの方に行ってるので、より小顔を際立てせております。

左肩が開いているドレスなのですが、右手を机の上に出すことで、写真内の肌色の面積のバランスを左右で取っています。

せっかくのドレスですが、敢えて全体を映さない、というのも、狙いです。

今回は敢えて「目線あり」のをセレクトしましたが、007のジェームズ・ボンドが観ている、彼を見ている、という設定も入れているので、目線有りになってます。

・解説など
ライト自体はスタジオにあったものだが、5つでそれぞれ意味があって置いてます。

左側のライト : メインは右手を明るくしているライトです。
ただ、これだけだと、顔も暗くなるので、方向を微妙性して、顔に当たるようにしてます。
キツめの光にならないようにと、構図的に何かしらを邪魔しないように配置を調整しております。
詰んである本は邪魔に思われる方もいるかもしれませんが、これがないと、
ライトの後ろ側のケーブルなどの魅せたくない部分がどうしても映ってしまうので、隠すように置いてます。

右側のライト : まず、これがないと、左だけにライトがあり、個人的にはバランスが悪いな、と思いました。
また、右奥の本棚が少し暗くなったので、それ用に置いてます。
本棚以外だと、つま先を少し明るくする用にもライトを使ってます。
右側には、左より小さめ・弱めのライトで、数をちょっとだけ増やして3つにして、バランスを取らせました。
あくまで左の方に集中させたいからです。
また、3つのライトの向きも、カメラ側、モデルさん側、背景方向の3方向を綺麗に向くように配置させています。

後ろの本棚は、今回特に何か意図があって並べているわけではないです。
スタジオにあったのそのままです。
ただ、バラバラだったり、バランス悪かったら、私の方で調整はしていたはずです。

・その他
元々コンテスト用に撮っていたものではなかったですが、コンテスト用に撮りに行ったものはダメで、こちらになりました。
観る方が観れば、CDF05をいい感じに使っている作品だったのだなと、気付かされました。
普段よく使ってますが、当たり前に使っているせいか、あまり実感や自覚はなかったです…w
狙って撮るより、普段からフィルタを使って撮ってる作品の方が、作品としても真に伝えたい部分が伝わるのだなあと再認識しました。

以上になります。

全国の会場で展示されますので、是非ご来場ください。

■ 展示会場リスト
06/28-07/03 東京・ルデコ渋谷
07/06-07/10 福岡・久留米シティプラザ
07/14-07/17 札幌・コンチネンタルギャラリー
07/22-07/24 広島・JMSアステールプラザ
07/27-07/31 名古屋・ギャラリー栄
08/02-08/07 京都・AMS写真館
11/03-11/06 岩手・アイーナ

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です